小中学生の今こそタイピングスキルを身につけておこう

ここのところ、プログラミングスクールの子どもたちと話をしているとタブレットやノートパソコンをもらったよ~という話が耳に入ってきており、以前から言われていたGIGAスクール構想の実現に向けてやっと動きだしたのかな?と感じております。

その流れなのか「パソコンを習ったほうがいいのでは?」「タイピングに興味あります」といったパソコンやタイピングスキルについてのお問い合わせも増えてきております。

講師としては、パソコン操作の基本であるタイピングは大人になっても必要なスキルでもありますから、今のうちに身につけておくといいですねとお話しています。

とはいえ、中学受験や高校受験を前にすると、やはり塾の方が優先順位は高くなります。

ならば受験勉強に集中する前に、タイピングスキルを上げるための練習をいまのうちにしておくといいのでは?と実感しています。

英検も大学入試もCBT

4,5年前にプログラミングスクールの講師を始めたころ、大学入学共通テストが2024年からCBT方式を実施すると話が入りました。まだあと少し先だなと思ったものですが、いまもう2021年。

中学生、高校生も受験準備のひとつとしてパソコン操作に慣れておく必要が出てくる頃ではないでしょうか。

ところで、ある生徒が「英検はがんばるけど、タイピング練習なんていらない。打てればいいじゃん」と言っていました。

将来に必要かどうかで「いる、いらない」と決めていたので、確かにまだこの先の将来なりたいものからタイピング練習の必要性につながることってむずかしいですよね。

ただ、ふと英検の受験方法を調べてみたところ英検もCBT方式を取り入れていました。

いまはまだ、Writingは手書きを取り入れているそうですが、近い将来には手書きがなくなるかもしれません。

その生徒が将来の夢を実現させる10年後、15年後より前に、大いに必要になるタイミングがくるような気がしています。

1分間に何文字入力できますか?

みなさんは文字入力にどれくらい時間がかかるのか計ったことはありますか?

数年前に文部科学省の調査結果を見て、実はかなり驚いたことがありました。1分間に入力できた文字数について、小学生で1分間5.9文字、中学生で17.4文字と記載があったのです。

例えば「今日はお天気がよくお散歩したい気分だ」が18文字です。

中学生なのでローマ字は知っている前提になるわけですが、この文章に1分かかってしまうのかと思うと、これはなんとかしてあげたいなと感じました。

調査の仕方は分からないので、住所や名前はスムーズに打てるなど場合によっては入力できる文字数が増えることもあるかと思います。

しかし必ずしもなじみのある文字ばかりを使うわけではないので、どのような文字でも入力できるようにしておくといいのは確かです。

スクールに通っている子どもたちは日々練習していることもあり、小学生でも10分で500文字は入力できるようになっている子どももいます。

低学年の場合はアルファベットやローマ字から覚える必要が出てきますし、また手が小さいくて届きにくいなどあります。

ですが、イスの高さやキーボードの位置など配慮しながら練習を続けていくと、必ず上達している様子が伺えますよ。

タッチタイピングをマスターしよう

個人的にはe-typingや寿司打といったタイピングゲームは大好きですが、できればきちんとパソコンスクールに通ってタッチタイピングをマスターすることをおススメします。

我流ではいくら早くても入力間違いが多く、修正キーの使用頻度も多くなります。

やはりタッチタイピングをマスターしておけば入力間違いも減り、結果的に早く入力することが可能です。

入力練習のポイントは3つ

ただ、なかなかパソコン教室に通う時間も取りにくいということであれば、遊び感覚でもいいので、次の3つを意識して練習してみてください。

こちらは実際にスクールでも教える練習の仕方です。

1.正しい姿勢

背筋を伸ばして顔を正面に向けましょう。イスに座るなら足は床につくといいです。子どもの場合、スクールでは靴箱を台にしたり、座布団やクッションで座高を高くしていました。

姿勢が悪いと入力するにも打ちにくいです。

2.手元を見ない

どこにどのアルファベットがあるか分からないからとキーボードを見ながら入力する人がいますが、その位置を覚えるために下を見ないで練習します。

最初は正しく入力できないことも多くありますが、だから練習するのです。だんだん感覚がつかめて位置が分かるようになりますよ。

手元を見ないでタイピングすることをタッチタイピングといいますので、この「下を見ない」はスクールでも口をすっぱくして指導をしています。

3.ホームポジションを覚える

それぞれの指には、文字入力をするにあたり「この指でこのキーを打ちます」といった役割があります。スペースキーに親指を置いて、アルファベットのfキーに左手人差し指、jキーに右手人差し指を置く状態がホーム。

ホームの状態からそれぞれの指を動かして文字入力をしていき、入力し終わったらホームの状態にします。

ホームポジションのキーワードで画像を探すとたくさん検索されてきますので、ぜひ参考にしてください!

毎日コツコツ練習しよう

慣れずに正しく入力できないうちは達成感もなく集中力も続きにくいかもしれません。

まずは少しずつでも毎日練習するようにしてみてください。ホームポジションの練習ならパソコンの電源をいれなくてもキーボードだけでできますから。

コロナ禍でいまの大学生もオンラインでのやり取りが増えていますよね。

ぜひ、小中学生のいまこそタイピングスキルを身につけておきましょう。

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