安心してスクールで過ごせるコミュニケーション

プログラミング

緊急事態宣言を2か月あまり休講していたプログラミングスクールもようやく開講し1か月たちました。久しぶりの授業の中で話かける内容はコロナに関係する話題も多くあります。

ただ、これまでもお話が好きな子、静かな子、どの子どもも自分らしく安心してスクールですごせるように会話のタイミングや内容、声掛けはどんな内容にしようか、言葉にしようか、はとても考えていました。

今回は共感できる話題で良好なコミュニケーションを育み安心して過ごせる場所をつくることについて考えてみました。

どこかに行った?と聞くべきではない

ネットの何かの記事でしたが学校では夏休み明けに「どこかへ行った?」と聞いてはいけないと見かけたことがあります。

さまざまな家庭の事情でお出かけできないこともあるからだそうでした。

確かに私自身の話でいうと、子ども同士、大人になってもですが「海外に行った」「〇〇を買ってもらった」など自分の環境ではむずかしいことを当たり前のように言われると内心『どうせわたしは・・・』みたいに話に加わるのを避けてしまうことはあった気もします。

細かすぎてもついていけない

雑学のような話題であれば知らないことでも「へー!」となります。ただ共感となると細かすぎて知らない話題には話についていけなくなりますよね。

私の場合ならアニメは好きですがあまり詳しくはありません。

ですからストーリーは一緒に楽しめますが、例えばその方が好きなキャラクターがどう魅力的で素晴らしいかに至ると「とても好きなのね」という気持ちは伝わってきますが、共感にまで至りません。

暑さ寒さもむずかしい

ものすごく暑い日や寒い日はほぼ同じ体感になりますが、暑さ寒さは人によって違うと感じることがとても多いのです。

「今日暑いよね~」なんて話かけても「いや普通」などと言われることがあります。

いつの日からか「先生はいまとても暑いのだけど皆はどう?」とか「誰か暑い人~?」と声をかけるようになりました。

知らず知らず共感を求めていたようです。これは、逆に返事をする側になったときに「暑いね」と話かけられた「え?そう?」などと返事をしてしまうと、良いコミュニケーションにはならないですよね。

最初の挨拶で場をつくる

特にイベントで初めて会う子どもたちの場合、最初の挨拶はその場のほとんどの子どもが自分と同じだ!そうだよねと思える会話が必然ですが、これは普段の授業も同じなのだなと思います。

イベントと違って毎回の授業で学ぶ内容も同じなので、若干業務連絡的になりがちですが、授業こそ一番の共通の話題でした。

ですから伝えるばかりでなく皆が一斉に返事できるようなやりとりをすることがあります。

例えば作品発表会の日でしたら「今日は何の日かわかりますか~?」と聞くと口々に「発表会でーす」と返ってくるので今度はミッション的に「じゃ、完成させよう」「ここまで仕上げてよう」「これは全員取り組んでね」と本日の共通のテーマや目的を認識してもらいます。

終わりの言葉で一体感をつくる

イベントでの最後の挨拶では保護者には子どもたちの楽しんでいた様子やがんばっていたことを伝え、子どもたちには「楽しかったひと~」「またやってみたいひと~」と皆が「はーい!」と手を上げてくれそうなことでトークをしめます。

授業も実は同じかなと考えます。

保護者がいらしていると一斉に事務的な話をしてしまいがちですが、そういったことは「ちょっと先にお知らせします」とし、最後は今日皆ががんばったことを踏まえた子どもたちの様子や「ここまでできたのなら」とこれから取り入れたいことをお話します。

帰りがけに保護者から「○○だったんだね」と褒めたたえる会話があちこちで沸き起こりますので、教室全体が明るい雰囲気なります。

居心地の良い空間でいるために

プログラミングスクールにはいろいろな性格の子どもが通っています。

積極性や発言力を高めるために入学する子もいるので、最初はあまり返事が返ってこなかったり静かに自分のことに集中している子もいるのです。

わたしは誰もがいつも元気よくお話できなくてもいいと考えています。人の話を聞くことや静かに皆の輪の中にいるだけで楽しいなと思ってる様子の子もいるからです。

ただ、いざという時に発言をしやすいようにはしておきたいですよね。

そこを踏まえて周りの皆にも会話をみせることで「この先生ならわかってくれそうかも」と思ってもらえるように心がけたいものです。

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