しっかり、ちゃんとの説明が必要なこともある

プログラミング

3月はプログラミングスクールの講師にとっては多忙な時期で、また今回は子どもたちにもチャレンジしてもらうことが多くあり、期日を意識して取り組んでもらいたいことが多くありました。

そのため日々授業の中で「ちゃんとやろうよ!」「しっかり書いて!」などといった言動が多かったなと、ひと段落したいま、ふと振り返ると同時に思いだしたことがありました。

だいぶ前にTwitterで「しっかりとかちゃんとと言った言葉で説明することを副詞に逃げる」といった内容のコメントを見かけていて、「そうだよね、まさにちゃんと説明しないといけなかいよね・・・」と、その当時は「なるほど!」と思ったものです。

過去にしっくりきて意識してきたはずなのに、しかも当時の自分のブログにも書いていたのに、すっかり忘れてしまっていました。

そこで今回、改めてしっかり、ちゃんと言うだけでなく、その子に合わせた指示が必要だったという話を振りかえってみました。

そもそも副詞とは

「副詞と言われてもなんだっけ?」と思ってしまいましたが、動詞・形容詞・形容動詞を詳しく説明品詞との説明がありました。

ちなみに品詞とは簡単にいうと単語の種類のことですが、意味を調べるほどネットサーフィンが終わらないためひとまずここで区切ります。

「歩く」という動詞の前に「ゆっくり」とか「まっすぐ」とかあるいは「書く」の前なら「しっかり」とか「ちょっと」でしょうか。

「しばらく」「いきなり」「かなり」「だいぶ」「ときどき」など副詞とはそれだけで意味がわかる言葉とされているので、発言している私としても副詞で伝わっているはずと思いこんでいました。

みんなそれぞれの座り方をする

ところで私のプログラミングスクールでは授業の始まりと終わりに挨拶をするのですが、イスに座って日直さんは皆に聞こえる声であいさつをし、それに皆も続いて挨拶をしながらお辞儀をする流れです。

スクールで座るイスはパソコン席の場合は1人1台ずつ机があり、肘宛てのない背もたれがありクルクル回転するタイプ。足元はタイヤだったり平だったり教室によって違います。

ですから、いざ挨拶する時の座り方がその子によって違うことが当時の授業ではじめて分かりました。

イスを半転だけさせ講師の方を向く子もいれば、イスはそのままで体だけ反転させたり、あるいは背もたれに肩肘かけた姿勢だったり、背もたれを前に抱え込んだりと様々です。

しっかり、ちゃんとのイメージが子どもによって違う

個人的に思う「ちゃんとイスに座る」というのは、背もたれに背中を合わせて、顔は前や講師など挨拶する人の方へ向き、足は閉じて揃えて、背中は伸ばすのがちゃんとした座り方。

いざ挨拶をする時に「ちゃんと座ってこっち向いて」と伝えたところ、顔を向けたところは以外は皆、バラバラだったのでした。

背もたれを前面に抱え込む座り方を普段もやっているのか?そこは分かりませんが、その姿勢で挨拶してもいいと思っただけかもしれません。

一般的にこうだよという姿勢は学校で指導があるのだと思いますが、ある男の子は挨拶をする時に両手を組んでお祈りする姿勢を取っていました。

聞くと食事などの前にそのように挨拶しているとのことだったので、そのまま挨拶してもらいました。

えー書いてあるじゃん!と言われる

また、授業では企画書と言ってプログラムに取り掛かる前にどのような作品を完成させるのかテキストに書き込んでからプログラミングするのですが、様々な理由で「もっとちゃんと書いて」という場面も多くあります。

今月はいつもに増していろいろやることがあったため「とにかく取り掛かって期日までに仕上げて!」と子どもたちにスケジュールを認識してもらう日々でして「ちゃんと」「しっかり」を多用する日々でした。

ただこれまでもあったことですが「書いてあるじゃん」「なんでこれじゃダメなの」という話になることも時々あります。

前提として、どういう状態がプログラムの企画書として完成と言えるかはこれまで何度も伝えて、正直いうと「前に教えたよね?」という内容です。

とはいえこうなると、どのように企画書を書くものなのか、書きかたや表現の仕方を説明するところから入ります。

挨拶の時のイスの座り方よりも、書けない状態である理由はいろいろあって、書くのが面倒だからとか、言葉が思いつかない、本当にどうかけばよいか分からないなどさまざまです。

日々の中で繰り返し伝えていく必要があり

プログラムを駆使して作品を仕上げるまでの過程、挨拶、授業中の約束ごと、プログラミングスクールで過ごす中でも共通認識してほしいことはいくつかあります。

人それぞれでいい事柄もあるのですが、ここは教育的にあるいは学びとして抑えておいてもらいたいことは繰り返し伝えていく必要があるのかなと感じました。

そうしてどういう理由でその状態なのかによって、講師からの指示は変えていかなければならないとつくづく思い返しました。

プログラミングスクールでも4月からまた新たにステップアップした内容で授業がスタートしていきます。

気持ちを新たに、忙しさを理由にせず子どもたちと丁寧にコミュニケーションを取っていかねばと思います。

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